Konton · 混沌
── 典拠 ──

Konton が依る、
四つの源。

Konton は、東アジア二千年余りの古典と、近現代の民俗学研究の上に立っています。
ここに、私たちが繰り返し戻る四つの源を、礼を以て記します。

荘子『応帝王』

そうじ・おうていおう ── 紀元前四世紀頃 中国 戦国
著者
荘周(紀元前 369? ─ 紀元前 286?)
原典
『荘子』内篇 第七「応帝王」
邦訳
森三樹三郎 訳『荘子 全現代語訳 上・下』講談社学術文庫 / 福永光司 訳『荘子』中央公論社 など
公開
Public Domain(中華書局影印『荘子集釈』ほか)
── Konton における役割 ──

Konton という名前そのものの典拠です。「応帝王」末尾の渾沌寓言は、Konton が 自らを「占いではない」「答えを出さない」と定めるための、最も古い哲学的根拠 となっています。

七つの穴を彫れば、機能は生まれる。けれど、分けられない全体は死ぬ。 親切な分割こそ、最も静かな暴力である ── この一句が、Konton 全頁の底に流れています。

参照頁:/philosophy

『古事記』上巻 冒頭

こじき ── 和銅五年(712)撰上 日本最古の歴史書
編者
太安万侶 撰、稗田阿礼 誦
該当箇所
上巻 序「天地未だ分かれず、陰陽分れざりし時、混沌たること鶏子の如く」
校注
倉野憲司 校注『古事記』岩波文庫 / 西宮一民 校注『古事記』新潮日本古典集成 など
公開
Public Domain(国立国会図書館デジタルコレクション他)
── Konton における役割 ──

荘子の渾沌が「分けられて死ぬ」存在であったのに対し、神道の混沌は「分かたれる前 ── すべてが、これから生まれてくる場」として描かれます。

Konton が「神獣との出会いは未来の決めつけではなく、内なる可能性の発見である」と 語る時、その背後にはこの古事記冒頭の宇宙論があります。混沌は欠如ではなく、孕み。

神獣体系・干支配当・節気循環など、Konton が用いる東洋宇宙論の語彙は、おおむね 古事記とその後の神道思想に立脚しています。

元三大師百籤

がんざんだいし ひゃくせん ── 貞享元年(1684)刊 御神籤百番の原型
原典
『元三大師御鬮籤』貞享元年(1684)刊本
由来
比叡山延暦寺 第十八代座主・慈恵大師良源(元三大師、912 ─ 985)に仮託
構成
五言四句の漢詩 100 番 + 凶吉配当(大吉・吉・末吉・凶 ほか)
公開
Public Domain(影印・翻刻ともに自由)
参照
nagomeru.com(漢文 + 読み + 意訳の現代版影印)
── Konton における役割 ──

Konton 御神籤は、元三大師百籤の番号体系(一番から百番)と凶吉構造に従っています。 各番の漢詩本文(五言四句)は元三大師百籤そのものを引き、現代日本語訳と Konton voice の 解釈のみを当方で制作しています。

神獣の託宣は、占い断定ではなく、四百年以上にわたり日本の御神籤が果たしてきた 「鏡」の役割を継ぐものです。

参照頁:/omikuji

中村公一
『一番大吉! ── おみくじのフォークロア』

なかむら こういち ── 1999 年刊 御神籤の民俗学的研究
著者
中村 公一(なかむら こういち)
書名
『一番大吉! ── おみくじのフォークロア』
出版
大修館書店、1999 年 12 月 1 日刊
ISBN
978-4-469-23158-3
NDL 請求記号
GD38-G70
NDL 永続的識別子
info:ndljp/pid/14025062
── Konton における役割 ──

御神籤を「占い」として扱うのではなく、ひとつの民俗事象として丁寧に記述した、現代日本 における御神籤研究の基準点。Konton 御神籤が採用する凶吉分布 (大吉 14・吉 33・半吉 4・小吉 1・末吉 14・末小吉 1・凶 33)は、 本書系統の元三大師百籤の伝統的配分に拠っています。

浅草寺現行版が改変された分布(17 / 35 / 5 / 4 / 6 / 3 / 30)を採るのに対し、 Konton は本書系統の伝統的分布を採用しています。これは「凶を 30 番台に多く残す」 すなわち「都合の悪い結果を削らない」という、御神籤本来の姿勢を継ぐためです。

既絶版。NDL デジタルコレクションに保存されています。

◆ ◇ ◆

Konton は、占いを生み出した文化ではなく、
占いを生み出した文化が、何を見ようとしていたか ── を継ごうとしています。

この四つの源は、その問いに、四つの角度から答える典籍です。

これらに敬意を払いつつ、Konton 自身の解釈と現代日本語訳は、当方の制作です。

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