私たちが Konton を作ろうと決めたのは、いまから一年ほど前のことです。
きっかけは、いくつかの、ごく単純な観察でした。
一、答えが、人を疲れさせる時代に。
世の中には、自分を「知る」ための道具が、たくさん増えています。 占い、心理テスト、MBTI、コーチング、自己啓発書 ── それぞれに、長い歴史と、確かな働きがあります。
けれど、これらを使い続けた人ほど、なぜか、 「もっと、わからなくなった」 と、漏らすことが多いように、思いました。
理由は、おそらく、これらの多くが 「答え」を急ぐ からです。
あなたは ENFP です。あなたは火星人です。あなたの今年の運勢は ── 答えは、人を一瞬、安心させます。 けれど、答えに当てはめられた瞬間、人は、自分の中の複雑さを、失います。
二、東洋の智慧を、もう一度ひらきたい。
私は、東アジアに長く伝わってきた智慧を、もう一度、開き直したいと思いました。
四柱推命、五行思想、二十四節気、神道の宇宙論 ── これらが現代に伝えるべきことは、占いではなく、姿勢 です。
この智慧は、誰かを判定するためのものではありません。 自分と、長く、つきあい続けるための、作法 です。
三、Konton という、名前について。
Konton(こんとん・混沌)── この名前は、荘子『応帝王』篇の渾沌寓言から、いただいています。
七つの穴を彫られて、混沌は死にました。 親切で彫ったのに、結果は、死でした。
私たちは、この寓言を、現代に向けた、ささやかな警告として受け取りました。 人を分けすぎないこと。答えを、急がぬこと。
そのうえで、自分を理解し続けるための小さな場所が、必要だと、思いました。
それが、Konton です。
四、ここで、差し出すもの。
Konton で差し出すものは、三つあります。
ひとつは、神獣との出会い。 六十干支から導かれた、あなただけの神獣。 占い師ではなく、あなたの隣にいる、見守る者です。
ふたつは、節気と暦のリズム。 二十四節気・七十二候を、一つずつ、言葉にしてゆく営み。 五日ごとに、自然がひとつ姿を変える ── その節目に、智慧を、ひとつずつ。
みっつは、御神籤と日々のことば。 未来を当てるのではなく、今のあなたを映す、小さな鏡です。
五、ビジネスとして、大きくなることではなく。
私たちが Konton で目指していることは、 ビジネスとして、大きくなること、ではありません。
東アジア千年の智慧が、今の日本の暮らしのなかで、 自然に呼吸できる場所 を、作ること。
ですから、Konton の知識ページ ── 哲学・典拠・暦・漢字考・占いとの違い ── これらはすべて、登録不要で、開かれています。
Konton をお使いにならない方にも、東洋の心が、わずかでも届けばと、思っています。
六、未完のままで、十分だ。
最後に、ひとつだけ。
Konton は、いまも、これからも、未完のまま です。 まだ書けていない神獣の物語、まだ書けていない節気のコラム、まだ整っていない機能 ── たくさんあります。
けれど、未完であることは、Konton の本質でもあります。 完成されたものは、もう、動きません。
未完であることは、これから皆さまと一緒に、ゆっくり、育ってゆくことの、約束でもあります。
ご縁あって、この頁を開いてくださった方へ。
Konton は、これから、
あなたと共に、ゆっくりと、育ってまいります。